山烋のえほん その他の翻訳絵本

わたしの町 ナガサキ 原爆を生きのびた柿の木と子どもたち

わたしの町 長崎。穏やかな日々が続いていた。

家族が寄り添い、庭には柿の木、子どもたちはその木の下で笑っていた。だが、あの日、すべてが一瞬で奪われた……。

平和への希望と再生の物語。

1994年、長崎に住む樹木医が、この柿の木を治療し、多くの実を付けるまでに回復させました。その柿の木の実から「被ばく柿の木2世」の苗木は「平和を伝える使者」として配られ、世界27か国330ヵ所以上に活動の輪が広がりました。この活動に参加したイタリア人作家が、子どもたちに長崎への原爆投下を伝えるため朗読したテキストを元に、この本が作られました。巻末にその活動も紹介しています。

わたしの町 長崎。穏やかな日々が続いていた。

家族が寄り添い、庭には柿の木、子どもたちはその木の下で笑っていた。だが、あの日、すべてが一瞬で奪われた……。

平和への希望と再生の物語。

1994年、長崎に住む樹木医が、この柿の木を治療し、多くの実を付けるまでに回復させました。その柿の木の実から「被ばく柿の木2世」の苗木は「平和を伝える使者」として配られ、世界27か国330ヵ所以上に活動の輪が広がりました。この活動に参加したイタリア人作家が、子どもたちに長崎への原爆投下を伝えるため朗読したテキストを元に、この本が作られました。巻末にその活動も紹介しています。

著者紹介

作家、舞台演出家。長年、社会的なテーマの演劇作品を手がけてきた。近年ではドキュメンタリー映画『Le cose ritrovate』の監督を手掛け、ドキュメンタリープロジェクト『I sognatori』で、脚本の優れた映画に贈られるソリーナス賞の最終候補に選出された。 本書は初めての子ども向けの著作となる。

著者紹介

1960年ブレシア生まれ。ミラノのヨーロッパデザイン学院(IED)を卒業。アニメ映画制作に携わった後、主に児童書のイラストを担当するようになり、手掛けた出版物は多数。2017年にはイタリア・アンデルセン賞イラストレーター賞を受賞。邦訳された絵本に『こころやさしいワニ』(岩崎書店)などがある。

著者紹介

森敦子(もり あつこ)

1985年生まれ。イタリア語翻訳家。訳書に『地球はどこま で暑くなる? 気候をめぐる 15 の疑問』『だれが歴史を書いてる の? 歴史をめぐる 15 の疑問』(太郎次郎社エディタス)、『毋、 アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生』 (共訳 NHK出版)、『なぜではなく、どんなふうに』(共訳  東京創元社)など。

 

さとうのりか(佐藤範佳)

1971年生まれ。栄養士として通園施設で働く。あるイタリアレストランで食べた生ハムメロンがおいしかったことからイタリア語に興味を持ち始める。ペルージャ外国人大学卒業。伊語通訳ガイドとして活動しつつ、イタリア語講座やイタリア料理会を主催。。訳書に『こころやさしいワニ』『あかずきんちゃん』(岩崎書店)など。

推薦の言葉

ずっと見守り続けてくれている。あなたの隣で、私たちの街を——もう二度と傷つくことのないよう、力を合わせて。

長濱ねる(長崎市出身、俳優)

 

この物語は、原子爆弾が奪った命と日常の重さ、そして、それを越えてなお生き続ける命の強さを、ひとつの柿の木と子どもたちに託して語りかける。その根に宿る祈りが、未来の平和を支えていくように。

宮島達男(現代美術家、「時の蘇生・柿の木プロジェクト」発起人)


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