ふかい森のおくに小さなこやがありました。わたしたちは町のおうちをたちのいて、森のなかでくらすことになったのです。きらきらひかる雨、ひみつの小道、きいちごやブルーベリーの木……。夏から秋、そして厳しい冬を乗り越えたあとの春———最初は不安しかなかったママと8人の子どもたちの森のくらしでしたが、季節ごとにすばらしいよろこびがあったのです……。
1929年に始まったアメリカの「大恐慌」時代。父親を亡くし、3ヶ月の赤ちゃんから14歳までの8人の子どもを抱えた母親が、森のなかの掘建て小屋のような小さな家で暮らしていたことを、祖母から思い出話として聞いていた絵本作家。それをあたたかな家族の物語として、うつくしく描きだしたのが、この絵本です。巻末には、当時の写真や祖母やその兄弟たちの証言をまとめた「著者あとがき」が記されています。
森のなかの小さなおうち
ふかい森のおくに小さなこやがありました。わたしたちは町のおうちをたちのいて、森のなかでくらすことになったのです。きらきらひかる雨、ひみつの小道、きいちごやブルーベリーの木……。夏から秋、そして厳しい冬を乗り越えたあとの春———最初は不安しかなかったママと8人の子どもたちの森のくらしでしたが、季節ごとにすばらしいよろこびがあったのです……。
1929年に始まったアメリカの「大恐慌」時代。父親を亡くし、3ヶ月の赤ちゃんから14歳までの8人の子どもを抱えた母親が、森のなかの掘建て小屋のような小さな家で暮らしていたことを、祖母から思い出話として聞いていた絵本作家。それをあたたかな家族の物語として、うつくしく描きだしたのが、この絵本です。巻末には、当時の写真や祖母やその兄弟たちの証言をまとめた「著者あとがき」が記されています。
- タイトル森のなかの小さなおうち
- 著者(文)エリザ・ウィーラー
- 著者(絵)エリザ・ウィーラー
- 翻訳ひらおようこ
- 監修三辺律子
- 定価1980円(税込)
- 発売元工学図書
- 発売日2022年7月
- サイズ23.4×26cm
- ページ数40p
- ISBN978-4-921165-71-0
- 対象年齢5、6歳から
著者紹介
エリザ・ウィーラー Eliza Wheeler
アメリカ合衆国ミネソタ州在住。『Miss Maple’s Seeds』(未邦訳)がニューヨークタイムズのベストセラーになったほか、絵本や児童文学作品の挿絵も多く手がける。ウィスコンシン州北部の自然あふれる環境で育ち、カヌーやブルーベリー摘み、雪あそびなどを通じて四季を楽しんだ経験が、現在の創作活動の源となっている。絵本が日本で紹介されたのは本作が初めて。
著者紹介
ひらお ようこ(平尾陽子)
兵庫県在住。米国モントレー国際大学院(現ミドルベリー国際大学院モントレー校)卒業。特許事務所勤務のかたわら英米文学翻訳家を志す。第28回いたばし国際絵本翻訳大賞で最優秀翻訳大賞を受賞し、本作が初の訳書。